書誌詳細情報
風土と環境

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風土と環境
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解説
科学の対象としての〈環境〉と、人も作物も生きる場としての〈風土〉とを峻別し、農家の技術を支える風土認識の復権を唱える。風土を映しだす作物の〈かたち〉とその内面に着目しつつ風土を創る技術の構造を追究。
目次
第1章 「風土」と環境-その視座のちがいから農耕を考える
なぜ「風土」をもちだすのか
生態的均衡系としての風土、耕地
風土的認識と環境的認識
風土の認識の担い手はだれか
農学に求められるもの
第2章 風土を映し出だす作物のかたち
かたちを読み、風土を知る
植物単位-作物の連鎖構造
植物単位が示す生命としての作物像
「たねもの」は植物単位のターミナル
かたちの規則性と経歴性
かたちの内面
栄養生長と生殖生長の重なりに生命力をみる
作物の自己調整能力
かたちを読み、風土にしかける
第3章 コンニャク自然生栽培は語る-風土認識の結晶
コンニャク自然生畑との出会い
連作120年のコンニャク自然生畑-岡山県にて
九州から東北まで、自然生コンニャク栽培の分布
各地の自然生コンニャク栽培観察記より
環境条件の共通性
自然生栽培に風土をみる
第4章 砂丘畑を垣間見て-風土をつくる技術とは
思い知らされた風土のちがい
鳥取砂丘地農業の開拓小史
私の定点観察より
作付け様式と地力維持の仕組み
有機物利用にみる風土認識
作目選択にみる風土認識
第5章 技術を構想する論理-汎技術と個別技術
巨視的感覚による判断の優位性
技術の組み立ての秩序
汎技術の成り立ち
個別技術の成り立ち
技術の秩序としての風土技術
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