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人間選書100 農文協の「農業白書」

人間選書 100
食と農の変貌

書誌詳細情報

人間選書 100

人間選書100 農文協の「農業白書」

食と農の変貌

著者 農文協文化部

定価 1,362円 (税込)

ISBNコード 9784540860928

発行日 1987/01

出版 農山漁村文化協会(農文協)

判型/頁数 B6 222頁

在庫 あり

この本のジャンル

解説

農業を経済合理性に従う「産業」として割り切る風潮に対し、「文化としての農業」の視点に立つ斬新な白書。農の立場から現代産業化社会の農業・食生活・身体・教育の破壊を透視する。

解説(詳細)

「はじめに」より
 ―産直運動はこの一〇年で確かに広まった。消費者は農薬の害や食品添加物の害についてはすごく詳しい。でも、彼らがどれだけ百姓のことを考えているか、疑わしくなることがある。結局のところ、安全ならば外国の農産物でもいいと考えているのではないか、と不安になるんだ。
 この十余年、福岡県で農薬を使わない米づくり、野菜づくりに取り組んできたある農家が、このようにつくづくと話したことがある。自然食・健康食ブームで、食べものに対する人々の関心は高い。しかし、かなり意識的な消費者は別にして、その食べものを生み出す農家が現在おかれている立場について知ろうとする人は少ない。せいぜい税金問題やら米価問題やらで、新聞が報じる断片的な記事を目にする程度なのである。
 そんなわけでこの本は、農業にたずさわる方だけでなく都会に住む方々にもぜひ読んでいただきたい、という願いを込めて書かれた。ふだんは縁遠い農業の問題が、都会の暮らしのあり方と深くむすびついていることを知ってもらいたい、と考えたわけである。
 お上による『農業白書』が国家の農業ビジョンに沿って農業の現状を分析するものであるのに対して、一在野団体であるわれわれの『農業白書』は、われわれが活動の中で接する一般農家の心情を出発点としてまとめられた。したがって、この『農業白書』は産業としての農業に範囲を限ることなく、暮らしの中に現われる農業の問題を土台に、食生活、医療、思想(教育)の問題全般についてふれている。
 というのは、これら食生活、医療、教育が農業と共通する問題をはらんでいるように思われるからである。作物や家畜を育てること〈農〉、それを味わうこと〈食〉、その結果健やかな体を保つこと〈医〉、あるいは子を生み、農・食といった営みをとおしての子供の身体と知性、感性を培っていくこと〈想-教育〉は、人々が暮らしていくうえでおおもととなる事柄である。そして、医・食・農・想は生命(いのち)そのものに深いかかわりをもっている。
 今日の高度産業社会はこうした生命の再生産の拠りどころとなる領域までも画一化、抽象化し、そのことによって商品経済の中に組み入れようとしてきた。そこでは個性をもった生命は、すべからく、数量的に把握できるものに置き換えられる。微生物と作物が出会う場である土は、チッソ、リン酸、カリの含量やpH、塩基置換容量などによってとらえられる。野菜や果物はビタミン・ミネラルなどの栄養素の含量、糖度、アミノ酸組成などによってその価値がはかられる。健康度は個別の病気の症状が出ないことによって判断され、子供の成長は子育ての本にのっている月齢・年齢ごとのデータによって、学校にあがってからは偏差値によって判定される。このような数量化によって、暮らしはより深く商品経済の中に組み込まれ、一方、生命が本来秘めている個性と一体性は、計量不可能なものとして切りすてられるのである。
 しかし、作物が、家畜が、そして人間が、否応なく自然性を帯び、経済的な合理性や科学的な分析では汲みつくせないものである以上、このような数量化・抽象化はさまざまな歪みをもたらす。近代化・工業化された農業の破綻、食生活を起因とする種々の病気の増加、子供たちの学校や家庭での反逆1これら、ここ一〇年あまりの間ににわかに表面化した問題群は、共通した歪みの現われではなかろうか。
 今日の日本において農業がおかれている位置がそうであるように、この本で述べられることは、高度産業社会の「影」の部分に属するということができよう。私たちは輝きに満ちた物質「文明」の恩恵に浴して暮らしている。その輝きの中で、ともすれば私たちは,その背後で進行する自然の歪み、人間の歪みから目をそらされがちである。
 いま一度「影」の側から暮らしをとらえ直すことによって、自然性を損なうことなく、人々がその個性を生かしていく真の「文化」発展の道が展望されると思うのである。
  昭和六十一年十一月
  農文協文化部

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