書誌詳細情報
日本農書全集33 農業日用集・他

書誌詳細情報
日本農書全集33 農業日用集・他
この本のジャンル
解説
豊前四日市の農民による技術指導書。米麦をはじめとする穀物を中心に述べ、野菜にもふれる。
解説(詳細)
●「農業日用集」渡辺綱任
豊後四日市の「桂懸堰」を造り農業に尽した渡辺宗綱の第三子綱任の農事指南書。『農業全書』に学び栽培法を説く。(翻刻・現代語訳 中島三夫)
●「砂畠菜伝記」著者未詳
福岡藩の下級武士が生活の補いのため、屋敷内の砂畠に野菜を栽培した結果を詳述した書。(翻刻・現代語訳 安川巌)
●「久住近在耕作仕法略覚」著者未詳
阿蘇の郡代3人が農夫に米麦、たばこ、麻など各種作物の栽培法をたずね、さらに二、三の老農に意見を求めてまとめた書。(翻刻・現代語訳 松本寿三郎)
●「合志郡大津手永田畑付根浚取揚収納時候之考」著者未詳
米・麦・野菜・麻・煙草など、田畑作物の植付けから収穫までの適期の要点を簡潔にまとめる。準備すべき農具は図入りで解説。(翻刻・現代語訳 松本寿三郎)
●「肥後国耕作聞書」園田憲章
薩摩藩士が文政初年、肥後滞在中に見聞したことと、天保末に再来遊して得たことを合わせて記述。肥後の年間の農業生産、生活を示す。(翻刻・現代語訳 松本寿三郎)
●「櫨徳分并仕立方年々試書」上田俊蔵
櫨栽培の利益と育苗、接木、施肥にいたるまでの技術を細かく指導する。上田俊蔵は後年『櫨育口伝試百ケ条』を著した。(翻刻・現代語訳 後藤重巳)