書誌詳細情報
日本農書全集31 蝗除試仕法書・他
日本農書全集(第I期)31

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日本農書全集(第I期)31
日本農書全集31 蝗除試仕法書・他
この本のジャンル
解説
稲虫の防ぎ方を圃場試験で確める害虫駆除の書ほか、筑前、肥前の異色の農書四点を収録する。
解説(詳細)
●「蝗除試仕法書」佐藤藤右衛門
筑前国夜須郡曾根田村の庄屋藤右衛門が、ウンカなど稲虫の防除について自ら試みた方法を庄屋仲間に意見を求めてまとめた文書。(翻刻・現代語訳 小西正泰・佐々木栄一)
●「年中心得書」(横大路家)
筑前・粕屋郡の一農民が子孫のためにつづった家訓と耕作の年中行事。要点を淡々と記すなかに子孫への情を込める。(翻刻・現代語訳 西村卓・秀村選三)
●「農業横座案内」著者未詳
1月から12月までの月別作業の要領を記すほか、名主の心得、病人が出たばあいの措置、奉公人の扱い方まで示した家訓。(翻刻・現代語訳 江藤彰彦)
●「農人錦の嚢」竹下武兵衛
櫨の木は農民にとって錦の袋であるとの考えから、櫨の栽培法を30項目にわたって詳述する。優良櫨種「松山」の原産地からの文書。(翻刻・現代語訳 古賀幸雄)
●「農要録」宗田運平
唐津の農書。「老農ノ言ヲ子孫ニ与フルモノ」というように、老農から伝え聞いた農業のやり方を12か月に分けて記録したもの。(翻刻・現代語訳 由比幸祐)