書誌詳細情報
農民闘争の戦術,その躍進・他
昭和前期農政経済名著集22

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昭和前期農政経済名著集22
農民闘争の戦術,その躍進・他
この本のジャンル
解説
第一次世界大戦後、日本農民運動の初期から恐慌、弾圧の歴史をふまえて改革の方向を論じる。
目次
「農民闘争の戦術」
昭和3年刊。農民運動の昂揚期を背景に戦術の進展を声高くうたい、現実をまともにみて溌剌と主張した書。明治期以降、とくに小作争議でのエネルギー、日本農民組合の誕生、工場労働者の団結、対する地主と政府の逆襲、農民戦線の分裂などの歴史と実態に即していかなる戦術で闘うべきかを論じる。
「農民組合入門」
著者が日本農民組合常任中央執行委員当時、長い運動の経験をふりかえり、戦後の農民運動と農民組合のあり方について静かに語った書。第一次大戦後、日本農民運動の初期から、農業恐慌、侵略戦争の時期の弾圧、圧殺をくぐりぬけ、具体的な運動にかかわってきた著者でなければ語れない歴史と展望が記述される。
「日本に於ける農村問題」
きびしい農民運動実践家が、日本農村経済の発展方向を求め、農民に力の自覚を促し勇気を与えた書。土地問題を中心に論を展開する。まず割地制度の特質と改革の方向を論じ、明治維新の封建的大土地所有制度の廃止、農奴制の遺物を死滅せしめた意義を語る。そして日本農業における資本主義的発達と改革の方向を示す。