書誌詳細情報
人間選書263 一流の田舎町

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人間選書263 一流の田舎町
この本のジャンル
解説
福島県三春町の教育長全国公募が縁で、町役場の町民生活部門参事に就任した著者の町づくり体験記。美しい町並みづくり、女性パワーやボランティアの活躍等、どこの町でもすぐ参考にできるヒントと事例が満載。
地方の時代、定住圏構想等が叫ばれて久しいが、落ち着いた美しい田舎は出来あがっていない。
本書は福島県三春町の教育長全国公募が縁で、町役場の町民生活部門参事に就任した著者の町づくり体験記。人と人とのつながりの豊かさ、美しい町並みづくり、海外との交流による国際感覚のみがき方、山にかこまれ四季を感じながらすごす暮らし、女性パワーやボランティアの活躍、生徒や町民に開かれた学校運営等々、どこの町でもすぐ参考になる事例が飾らない体験談としてまとめられている。町づくり、合併問題を考えるヒントも提供。
解説(詳細)
1 こんな人たちがいる町が好き
人と人とのゆたかなつながり
方言のよさ
ユニバーサル・デザインと地元学
まつりは、まずやる者のもの
一流の田舎町をつくるのが夢
2 一流の田舎町をつくる
こつこつと街並みをそろえる
都会と田舎の住まいをくらべると
都会のべんりさを組み合わせる
足りない知恵は輸入する
異文化交流でみがく田舎町の国際感覚
「そろえる」教育への疑問
3 山にかこまれたくらしのしあわせ
山笑い、よそおい、眠るまで
桜の里の狂騒と静寂
ワインディング・ロードのたのしみ
歩いてこそ見えるもの
4 力をあわせ、ささえあう町
まちづくりは自分たちの手で
あこがれの消防団
ボランティア活動といきいきとの関係
ほとばしる女性パワー
5 学びと文化をたのしむ
学ぼうと思ったら、いくらでも
ひろいすそ野がささえる質の高い文化
音楽好きがつどう町
学びかたを学ぶ、ひらかれた学校
地方の時代のすてきな田舎ぐらし
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■著者
森澤茂(もりさわ しげる)
1943年生まれ。武蔵野美術大学卒。同大学の副手、東京デザイナー学院・阿佐ヶ谷美術学園の講師をつとめた後、リーダーズダイジェスト社に勤務。その後、国際会議運営会社で海外向け広報業務にたずさわる。
東北地方のある町の教育長全国公募が縁で、2001年に町役場の町民生活部門参事に就任。03年から社会福祉協議会の副会長をつとめ、ボランティア・コーディネーターを兼任した。
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■編集者より
地方の時代、定住圏構想等が叫ばれて久しい。企業誘致や町村合併で村おこし・町おこしにつとめているが、落ち着いた、美しい田舎はなかなか出来あがっていない。
本書は東北地方のある町の教育長全国公募が縁で、2001年に町役場の町民生活部門参事に就任し、社会福祉協議会の副会長やボランティア・コーディネーターを兼任した著者の町づくり体験記。人と人とのつながりの豊かさ、美しい町並みづくり、海外との交流による国際感覚のみがき方、山にかこまれ四季を感じながらすごす暮らし、女性パワーやボランティアの活躍、生徒や町民に開かれた学校運営等々、どこの町でもすぐ参考になる町づくりの事例が飾らない体験談としてまとめられている。「二流の都会づくりをやめた町」とするこの町の経験は、合併問題を考えるヒントも提供している。
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■関連書
『いなかに移り住むということ』
『ローカルな思想を創る』
『内発的発展の道』
読者カード
「平凡な田園地帯にすむものです。どのようにして町をよみがえらせているか、人材の発掘から始まって素晴らしいです。」(岩手県・72歳)