書誌詳細情報
農学基礎セミナー グリーンライフ入門

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農学基礎セミナー グリーンライフ入門
この本のジャンル
解説
足もとの宝(自然、物産、文化、景観等の地域資源)の発見・活用の視点・手法からグリーン・ツーリズム、市民農園、直売所等の企画・運営まで、初めて体系的・実践的に集大成。持続可能な暮らしと地域の在り方を提示。
解説(詳細)
第1章 「グリーンライフ」の世界
1 人間生活と「グリーンライフ」
2 「グリーンライフ」と地域・経営の創造
3 「グリーンライフ」の取組みの視点
第2章 農業・農村の機能の発見と活用
1 農業・農村の魅力と「農」の世界を探る
2 自然環境と農業・農村の発見・活用
3 地域農産物の発見と栽培・加工
4 農村文化の発見と活用
5 農業・農村体験の企画と指導・援助
6 農業・農村の機能の総合的な活用
第3章 グリーン・ツーリズム
1 グリーン・ツーリズムの特徴とあゆみ
2 グリーン・ツーリズムのおもな取組み
3 グリーン・ツーリズムの企画と運営
4 グリーン・ツーリズムと農業・農村生活の向上
第4章 市民農園
1 市民農園の特徴とあゆみ
2 市民農園の開設と運営
3 市民農園と農業・農村生活の向上
第5章 観光農園,直売所
1 観光農園,直売所の特徴とあゆみ
2 観光農園の企画・開園と運営
3 直売所の企画・開設と運営
4 観光農園,直売所と農業・農村生活の向上
付録1 地域の環境点検の進め方と環境点検マップのつくり方
付録2 世界各地の農家民宿の営業条件と規制
付録3 ドイツにおける農家民宿の変遷と取組みの例
付録4 市民農園の開設にともなう関係資料の例
付録5 市民農園と直売所の例
■著者
編著者 佐藤誠(北海道大学観光学高等研究センター教授)、篠原 徹(国立歴史民俗博物館教授)、山崎光博(元明治大学農学部教授)
執筆者 岩崎由美(Project WAVE<エコ・ツアー企画・ガイド>代表)、辻 和良(和歌山県農業試験場主任研究員)、長崎喜一(自然体験学校「夢創塾」塾長)、西村良平(実践女子短期大学非常勤講師)、三宅康成(兵庫県立大学環境人間学部准教授)、山本徳司(農業工学研究所集落計画研究室長)、上松信義(前東京都立農産高等学校長)、今井健司(東京都立南多摩高等学校教諭)、佐藤晋也(青森県立藤崎園芸高等学校教頭)、武田典夫(新潟県立長岡農業高等学校教諭)
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■編集者より
本書にも登場するグリーン・ツーリズム研究の第一人者、バーナード・レーンは、「『グリーン』といえば、それはたんなる『緑』や『自然』という意味ではなく、地上のすべての生命の尊重、資源の適正利用、多様性の評価…といったことが、そのコンセプトの根底にある。したがって、グリーン・ツーリズムは、人間を取り巻く自然環境や産業、文化などのとらえ方、自己の行動の律し方など、一人ひとりの人生観やライフスタイルなどにも影響を与える活動である」と指摘している。本書は、こうした「グリーン」のもつ意味の根底まで立ち返って、多様な「グリーンライフ」の取組みの基礎となるものの見方や考え方,具体化の方法などを初めて体系化したものといえるが、そこでとくに重視されているのは,「あるもの探し(足もとにある宝<資源>の発見、地元学)」や「自然とつきあう技術の復権」である。その上で,都市農村交流(グリーン・ツーリズム,市民農園,観光農園・直売所など)の企画・運営などについて実践的に解説されている。
本書は高校の新設科目「グリーンライフ」の教科書をベースにして編集されているが、その著者がじつに多彩なこともこれまでにない特徴だ。農村社会学・農村計画学・農業経営学などの農学関係者や農業高校教員にとどまらす、経済学(観光学)や民俗学の研究者、エコ・ツアーや自然体験塾の主宰者などにも及んでおり、本書の編集はこれまでの学問・教育分野の枠を超えた新たな知や技術を創造していく挑戦ともいえるものだ。ここにも本書の現代的な意義や魅力がある。
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■関連書
『「グリーンライフ」が始まった!』
『地域から変わる日本』
『山・川・海の「遊び仕事」』
『一流の田舎町』
『自然と労働』
『百の知恵双書1.棚田の謎』
『百の知恵双書4.時が刻むかたち』
『百の知恵双書5.参加するまちづくり』
『パーマカルチャー』
『地域ぐるみグリーン・ツーリズム運営のてびき』
『農産物直売所(ファーマーズマーケット)運営のてびき』
『農産物直売所発展のてびき』
『訪ねる ふれあう 日本の里山 日本の里海 1』
『訪ねる ふれあう 日本の里山 日本の里海 2』
『訪ねる ふれあう 日本の里山 日本の里海 3』