書誌詳細情報
百の知恵双書19 パッシブハウスはゼロエネルギー住宅

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百の知恵双書19 パッシブハウスはゼロエネルギー住宅
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解説
住まいの快適性とエネルギー利用の歴史と変遷をひもときながら、夏蒸し暑く冬寒い日本の風土に合い、石油エネルギーでなく太陽光や風、地熱などの環境エネルギーで暮らす時代への展望を示す。
解説(詳細)
第1章 火の記憶を繋ぐ
家は気候をコントロールする仕掛け
地熱を利用していた竪穴住居
燃やし続けた火
火をコントロールしてきた人々
竪穴住居と地中温度
煙になって考える-火の記憶と暖炉
江戸と里山と自然エネルギー
第2章 火の変遷と住宅革命
産業革命と「第二の火」の誕生
電力に託された住宅の夢-藤井厚二とフィリップ・ジョンソン
新しい素材の出現と未体験の室内環境
北海道とコンクリートブロック
赤信号の灯る「石油の時代」
「第四の火」原子力への期待と絶望
「パッシブ」という思想と技術の進展
奥村昭雄とソーラー研
「プラスエネルギー住宅」という住宅革命
熱交換型換気扇と先進的住宅技術
方法はすでに見えている
<居住のための開口部>
開口部という「習俗」(カスタム)
「ガラスの家」
居住のための開口部を目指して
<なぜ北海道の住宅に共感をおぼえるのか>
「生存」への脅威-極寒の地の火災
北海道でのトライアル-高断熱・高気密空間の実現
「空気の質」の探求-OMソーラーと北海道
第3章 パッシブソーラーと私たちの宿題
国際主義と「負」の荷物
思索を紡ぐ技術
ライトのグラビティ・ヒーティング
吉村順三のファーネス暖房
エコロジカルトライアルの先駆-山越邦彦
断熱材の発見-熱を制御する家の始まり
OMソーラーと気密・断熱のトライアル
レス・イズ・モア-50年代の住宅への共感
使い続けることこそサスティナブル
「木造ドミノ」で考えたこと
宿題を発見し、答えを出す勇気-ヨーロッパの「大きな合意」
「ここだけの技術」としての木造建築
<三軒のベーシックハウス>
住宅の50年代-共有した空気と誠実な提案
三軒のベーシックハウス-試みられた共通の手法
解体可能な建築へ-躯体と外皮の分離
住宅の短命に抗して
■著者紹介
野沢正光(のざわ・まさみつ)。野沢正光建築事務所。