書誌詳細情報
人間選書259 健康の輪

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人間選書259 健康の輪
この本のジャンル
解説
世界三大長寿地帯の一つフンザ。健康の秘密は人間本来の食生活と農業が守られていること。1938年発行の名著が指摘した文明国の歪みは、現代にもピタリあてはまる。有機農業や食育のために今こそ価値がある本。
「はじめに」の部分に、現在にも共通する大きな問題が示されている。それは医学教育の問題で、「どうして、いつもいつも病人ばかりを教材にし、十全な健康にあふれる人を教材にしないのか。なぜ、病気ばかりを教えられるのか。なぜ健康については、すべて知っていると言わんばかりなのか」。この点は、現在の医学教育でも同じである。この本が書かれたのは1938年であるからそれから67年もたった現在でも同じなのはどうしてなのだろうか。
フンザの人々の食生活は、自給自足である。排泄物や残渣を利用して良質な堆肥を作り、その土地で健康な作物を栽培し、その作物を食べた人間が健康になる。これが本書のタイトルである『健康の輪』ということであろう。
西洋医学で病気の原因と考えられているようなことは、食生活の不完全さがもたらしているということである。(島田彰夫 解説より)
解説(詳細)
フンザの人々
研究姿勢の革命
実験科学への移行
食養生の開始
連続性と遺伝
その他の全体食実験
細分化による分析
病気の原因
フンザの食べ物と農業
温故知新
全体の実験