書誌詳細情報
新特産シリーズ コンニャク

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新特産シリーズ コンニャク
この本のジャンル
解説
人気の健康食品。安定多収のポイントは、ムギ混作やソルガム類との輪作によるえそ萎縮病や根腐病の防除と、充実種イモの確保。生理・生態から栽培の実際、病害虫防除、種イモ貯蔵、加工、経営まで網羅した栽培全書。
古くから食べられてきた健康食品で、直売所でも人気の加工品。しかし植付けから収穫には3年を要す。安定多収のポイントは種イモの肥大、生子の着生数、種イモ貯蔵、そして病害虫対策。それらをまとめた栽培全書
◆新特産シリーズ姉妹書
『ヤーコン』『サンショウ』『雑穀』『ソバ』『黒ダイズ』『ニンニク』『ジネンジョ』など
目次
第1章 コンニャクは古くから食べられていた健康食品
1 コンニャクとは
2 コンニャク栽培の魅力
3 生産、流通・消費の現状と課題
第2章 作物としての特徴と品種
1 コンニャクの分類と仲間
2 コンニャクの形態と生理的特徴
3 品種の特性と適地
4 コンニャクの育種と種イモの増殖
第3章 コンニャクの導入と経営
1 コンニャクの収益性
2 経営のタイプと経営指標
3 加工・販売を中心とした経営の事例
第4章 コンニャク栽培の実際
1 栽培のあらましとポイント
2 畑の準備と土づくり
3 生子と種イモの準備
4 保護作物の効果と作付け方
5 肥料の施し方
6 植付けと培土
7 生育中の管理
8 収穫と出荷
第5章 病害虫防除
1 病害虫の診断と防除のポイント
2 おもな病気・害虫の特徴と防除法
第6章 種イモの貯蔵技術
1 栽培と種イモ貯蔵
2 貯蔵種イモの生理と貯蔵のポイント
3 貯蔵法の種類
4 貯蔵方法
第7章 コンニャクの加工
1 荒粉、精粉加工
2 生イモを原料にした加工の規模と施設機械導入の目安
3 手づくりこんにゃくのつくり方
4 美味しく食べる調理のヒント
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解説(詳細)
■著者
内田秀司(群馬県農業技術センターこんにゃく特産研究センター長)
下山 淳(群馬県農業局農政課普及指導室経営技術グループ)
柴田 聡(群馬県農業技術センター生産環境部病害虫グループ)
斉藤泰亮(群馬県農業局農政課普及指導室農畜産技術グループ)
西形和義(藤岡地区農業指導センター地域生産グループ)藤井光一(利根農業事務所農業振興課地域生産グループ)
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■編集者より
コンニャクは古くから食べられてきた健康食品。戦前は山間地の貴重な換金作物としてつくられ、戦後も中山間地の特産として急速に伸びたが、近年は輸入の影響などで減少傾向にある。しかし、現在も中山間地の有利な作物としてつくられており、2003年の統計では栽培面積5,350ha、収穫面積2,870ha、収穫量63,100t、10aあたり収量2,200tとなっている。最近は、自前の加工施設や手づくり加工で、直売所の販売や産直に取り組む農家も増えており、健康食品や地域特産としての人気も高まっている。
コンニャク栽培では、ウイルスによるえそ萎縮病や連作による根腐病など病害の防除、また腐敗など障害を出さない貯蔵による種イモの確保などが安定栽培の課題である。また、地産地消と重なり、加工・販売への関心も高い。
本書は、栽培・利用の歴史から、生理生態、品種、栽培技術、病害虫、種イモ貯蔵、経営、おいしい食べ方や、加工・販売まで丹念に解説し、コンニャク栽培や加工を始めようとする人からベテランまで役立てられる栽培全書
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■関連書
『絶品 手づくりこんにゃく』
『新特産 クサソテツ(コゴミ)』
『新特産 黒ダイズ』
『新特産 雑穀』
『新特産 プルーン』
『新特産 野ブキ・フキノトウ』
『新特産 サンショウ』
『新特産 ヤーコン』
『健康食こんにゃく』
『コンニャクの絵本』