書誌詳細情報
世界の食文化11 アフリカ

書誌詳細情報
世界の食文化11 アフリカ
この本のジャンル
解説
アフリカでは食べものを噛まずに呑む!
アフリカ大陸にほぼ共通する食の三大原則を発見。セネガル、エチオピアをはじめピグミーの住むイトゥリの森まで精査する。
解説(詳細)
はじめに
一 アフリカ大陸の大きさ
二 食文化の多様性
第一章 アフリカの食の特質
一 主食と副食
二 「たべる」は「のむ」
三 食事は熱くなければならない
第二章 サバンナの雑穀、熱帯のマニオク、そしてバナナ
一 西アフリカの雑穀食
二 西アフリカのクスクス
三 マリ共和国のトー
四 特殊な雑穀フォニオ
五 マニオク
六 コンゴのシクワング
七 コートディヴォアールのアチェケ
八 フーフー
九 東アフリカのウガリについて
十 バナナ
十一 バナナ料理とマニオク料理のおかず
第三章 セネガル都市民の食1
一 米食う人々
二 ダカールではいつから米を多食するようになったのか
三 破砕米=割れた米への嗜好
四 食用油について
第四章 セネガル都市民の食2
一 多彩な米料理
二 食事の作法、その他
三 調味料など
四 調味料としての干し魚ケチャ
五 スープ・カンジャ
六 その他の料理
七 ジョロフ・ライス
八 米の炊き方について
第五章 セネガルの食の周辺
一 ものの切り方
二 鍋とこん炉について
三 木炭
四 外食について
第六章 特色あるエチオピアの食
一 エチオピアという国
二 インジェラ
三 エンセーテ
第七章 酒
一 酒に乏しい社会
二 ヤシ酒
三 酒の役割
四 ヤシ樹を伐り倒して酒を採る
五 地ビール
六 バナナの酒
七 蒸留酒
第八章 狩猟採集民の食
一 ブッシュマン、ピグミーという呼称について
二 ブッシュマン、ピグミーにとっての食のあり方
三 狩猟採集社会での平等主義について
四 平等に関する心理的仕掛け
五 ピグミーにとっての蜂蜜
六 にぎやかな食卓
-----------------------------------------------
■著者
小川了(おがわりょう)
1944年台湾・基隆生まれ。上智大学外国語学部卒業。
パリ大学第5人文社会系民族学科博士課程単位取得。文学博士(総合研究大学院大学)東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。著書に『トリックスター―演技としての悪の構造』(海鳴社)、『サヘルに暮らす―西アフリカ・フルベ民族誌』(日本放送出版協会)、『可能性としての国家誌―現代アフリカ国家の人と宗教』(世界思想社)、『奴隷商人ソニエ―18世紀フランスの奴隷交易とアフリカ社会』(山川出版社)などがある。