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21世紀村落研究の視点

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21世紀村落研究の視点
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解説
20世紀後半、日本の村落社会は農業システムの大きな変化を体験した。高齢化・環境問題の顕在化、国際化等の進展であり、それらに対応する社会関係の変容・再構築である。村落研究の視点を提示。
解説(詳細)
二十一世紀からみた村研の五〇年
まえおき
一 「変化」、「解体」の意味する内容
二 村落社会の規範的要素の変化・消滅の状況
三 農法の危機と村落的社会の機能の有効性
二十一世紀村落研究の視点
はじめに
一 問題意識
二 二〇世紀後半村落研究の規範的枠組み
三 規範的枠組みを超えて
四 新しいパラダイムへむけて
おわりに
歴史人口学から見た家・村・ライフコース
一 はじめに
二 家・村論の基本命題
三 歴史人口学の方法と成果
四 徳川日本の家・村・ライフコース
五 おわりに
ライフコースの多様化とイエ制度
一 はじめに
二 ライフヒストリー・ライフコース・ライフサイクル
三 社会的行為と社会層
四 イエ制度と外部制度
五 イエ制度と四つの社会層
六 昭和ヒトケタ世代のライフコース
七 後継者のライフコース
八 高齢者のライフコース
九 女性のライフコース
一〇 おわりに
変動する現代農村の農業組織と生活構造
一 現代農村の内発的発展をどう捉えるか
二 「きのこの里」グループの世界と「おしゃれな農村」
三 農民の倫理と「きのこの里」の精神
四 モノグラフから中範囲理論の構築へ
国際化時代における農村の構造変化と持続的発展の方向性
はじめに
一 「グローバル国家」と「地方」・「農村」の位置づけ
二 日本経済の国際化と農業・農村経済の衰退
三 農村の持続的発展と住民自治
四 農村の持続的発展の基本方向
おわりに
二十一世紀村落研究の視点
座長問題提起について
人口移動と出生率の地域性 (落合)
イエムラと土地問題 (大内)
「きのこの里」にみる日本農業の新しい担い手 (徳野)
国と地方の役割、地方自治の原点 (岡田)
ムラと女性、歴史的視野から
小農経営とイエ、集落の関係
農業経済学の研究動向
はじめに
一 学会動向
二 食の安全性とフードシステム
三 グローバリズムとその対抗手段
四 地域農業の再編
五 その他の研究成果
おわりに
社会学・農村社会学の研究動向
一 村落研究の今後の方向性
二 山村・中山間地研究、流域共同管理論、担い手論
三 環境問題との接点
四 新たな担い手への着目
五 農村家族との接点
六 個人への着目、生活史という手法
七 海外研究
史学・経済史学の研究動向
一
二
三
四
五
アジア地域における社会学・人類学等の研究動向
はじめに
一 アジアを問う講座形式の研究
二 特定のテーマについての研究
三 特定の国・地域を対象にした研究
四 開発援助
■著者
我孫子麟(宮城教育大学長)、松田苑子(淑徳大学)、落合恵美子(国際日本文化研究センター)大内雅利(明治大学)、徳野貞雄(熊本大学)、岡田知弘(京都大学)、波多野豪(三重大学)、つる理恵子(吉備国際大学)、国方敬司(山形大学)、吉野英岐(岩手県立大学)