書誌詳細情報
アスパラガスの作業便利帳

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アスパラガスの作業便利帳
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解説
春どり〜夏秋どりまで長期連続収穫の新しい生育像を明らかにしながら、減肥でも多収できる道筋をわかりやすく解説。活性炭を使った改植の工夫や、紫、ホワイト、グリーン三色アスパラガスの販売提案も。
目次
I アスパラガス栽培の特徴とねらい
1 地下茎から伸びる若茎を収穫する
2 年間の生長と養分の動き
3 貯蔵器官としての根とりん芽群の働き
4 養分の流れからみた栽培のポイント
5 一作でも「連作障害」になる
II 作型・品種を見直す
1 作型の基本パターン
2 品種は地域と作型で選ぶ
3 ムラサキアスパラガス、ホワイトアスパラガス
III 植え付け前の準備
1 ほ場の選定と土つくり
2 うねつくりと栽植本数
3 連作障害(アレロパシー)対策
IV 育苗と定植、一年株養成の実際
1 種子と発芽
2 育苗の方法とその選択
3 定植の実際
4 定植初年の株養成管理
5 一歩早い収穫「当年どり栽培」
V 萌芽から立茎までの生育と管理
1 最初の収穫に向けて
2 凍霜害、虫害対策
3 春どりの収穫・調製と出荷
4 春どり打ち切り後の株養成管理
5 雑草防除のタイミング
VI 株養成へバトンタッチ
1 立茎時期の考え方
2 長期どり栽培の立茎方法
3 立茎の実際
4 立茎の失敗と対策
VII 夏秋どりから収穫切り上げまで
1 夏秋どりの収穫の意味
2 夏秋どりの上手な管理、ポイント
3 かん水と施肥
4 倒伏防止と茎葉管理
5 注意する病気と害虫
6 株の充実と茎葉刈りとり
VIII 作型別管理と作業のポイント
1 露地栽培
2 ハウス半促成栽培
3 伏せ込み促成栽培
4 ホワイトアスパラガス栽培
IX 魅力を発揮する売り方、経営
1 国産ものに根強い人気
2 省力化、差別化、新しい経営スタイル
3 個性を売る時代のアスパラガス
解説(詳細)
■著者
元木 悟(もとき さとる)
1967年長野県生まれ。1990年筑波大学卒。長野県下伊那農業改良普及センター、同中信農業試験場を経て、現在、長野県野菜花き試験場に勤務。
『そだててあそぼう アスパラガス』の著者
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■編集者より
アスパラガスは軽作業で年寄りや婦人向けの野菜として、また転作野菜として栽培されることが多い。暖地で開発されたハウス利用の春・秋二季どりや長期どり栽培も現在では全国に広まっており、夏に出荷される国産アスパラガスも増えてきている。輸入量と国内生産量は各24,000〜25,000トン程度で半々の状態であるが、値段は安定しており有利な野菜のひとつとされている。
連作障害で栽培が減少傾向にあったが、原因がアレロパシーであることとその対策方法が確立され、今年は主産県の長野で栽培面積が増勢に転換したという。著者が中心になって対策を確立したが、佐賀県や北海道、福島県などにも指導や講演に出かけている。また、紫色のアスパラや、ホワイトの生食など新しい利用方法も開発されつつある。
■関連書
『野菜の作業便利帳』
『野菜園芸大百科第2版 アスパラガス』
『そだててあそぼう アスパラガス』
『新 野菜つくりの実際 軟化・芽物』