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人間選書253 技術にも自治がある

人間選書
治水技術の伝統と近代

書誌詳細情報

人間選書

人間選書253 技術にも自治がある

治水技術の伝統と近代

著者 大熊孝

定価 2,365円 (税込)

ISBNコード 9784540031076

発行日 2004/02

出版 農山漁村文化協会(農文協)

判型/頁数 B6 296頁

在庫 あり

この本のジャンル

解説

ときに溢れて洪水をもたらす一方で、田の用水となり、生き物を育み、泳ぎ遊べる場だった日本の川。近代の治水技術がひたすら解消しようとしてきたこの川との関わりの恢復を鋭く問う先に、地域づくりの可能性を見る。

著者

■著者
大熊孝(おおくま たかし)
1942年生まれ。新潟大学工学部教授、専門は河川工学、土木史。新潟大学附属図書館長。
文化庁文化審議会文化財分科会第2専門調査会委員、黒部川ダム排砂評価委員会、新潟県2級河川流域懇談会、長野県治水利水ダム等検討委員会等の委員。日本河川開発調査会(理事)、日本自然保護協会(評議員)、日本野鳥の会(学術顧問)、(財)こしじ水と緑の会(理事)、(財)C.W.ニコル・アファンの森財団(評議員)。また、NPO法人「新潟水辺の会」代表。水郷水都全国会議開催(共同代表)、自主映画『阿賀に生きる』制作などに取り組む。

目次

第一編 自然・川・技術のあり方を問い直す
第1章 自然の豊かさと日本人の一万年
“国破れて山河あり、国栄えて山河なし"
縄文文化にみる日本の自然の豊かさ
“余剰"が文化にそそがれる社会、生産力
二十一世紀を「停滞期」の文化に近似させる

第2章 川から自然をみる意味
自然を考えることの意味
物質循環としての自然
日本人は川の役割を認識していた
自然循環を塞き止めるダム
洪水も無駄に流れていない

第3章 近代科学技術は自然と敵対するものだったのか?
「真理探究型」と「関係性探究型」
普遍性と地域性を共存させたヘンリー・ダイアー
ダイアーの教え子たちの変質

第4章 近世から近代への連続と断絶
技術の三段階分類とは
「手段的段階」が圧倒した近代
近代以降は中間的な担い手が後退
「維持管理ゼロ」の思想がもたらした陥穽

第5章 消費される時間と蓄積される時間
二つの学問と時間認識
同時性の異常
時間が蓄積されない風景
「消費する時間」と近代土木技術
「蓄積される時間」の回復をたくらむ

第二編 近代治水思想と川の文化の相克
第6章 治水思想の変化と現実的な水防対策
氾濫受容型治水から河道主義治水へ
唯一解として語られる「基本高水」のおかしさ
治水安全度の選択は地域住民のもの
堤防を強化し「余裕高」を生かす

第7章【伝統の氾濫受容型治水策に学ぶ(1)】 氾濫水は緩やかに溢れさせる
『百姓伝記』にみる水防・治水思想
明治以降の水害防備林の衰退
水害防備林の効果の体系的認識
現代の水害防備林としての「樹林帯」

第8章【伝統の氾濫受容型治水策に学ぶ(2)】 氾濫した水は河道に戻す
明治時代中期になってあらわれる「霞堤」
用語としての定着は大正以降に
土木学会編『明治以前日本土木史』の誤用
「霞堤」の機能は氾濫水の河道還元
似て非なる緩流河川の不連続堤

第9章 堤防を切って氾濫水を戻す
「霞堤」締め切りによる氾濫水を戻す
新たな築堤による氾濫水の河道還元
その他の自主決壊事例
氾濫想定と自主決壊のシミュレーション

第10章 「氾濫受容型治水」のモデルを探る
甲突川五石橋の撤去の経緯
高度の氾濫受容型治水システム
洪水後の無謀な河川改修工事
現代治水思想の悪循環

第11章 人と自然の関係を豊かにする河川構造物とは
第十堰問題とは何か
洪水の力を巧みにかわす
近代改修における第十堰存続の経緯
きわどかった第十堰の存置
第十堰撤去による治水の費用対効果
自然と共存できる河川構造物

第12章 あるべき川の恵みの配分とは
川の恵みの“近世的配分"と“近代的独占"
水力発電による恵みの収奪
川文化と電力文化の折り合い点を探りながら

第13章 市民参加による川づくり
都市の水辺を残していた川
市民ボランティアのパートナーシップ
「通船川・栗ノ木川下流再生市民会議」の発足
「技術の自治」を確立する時代

解説(詳細)

■編集者より
 脱原発、脱ダム、…あまねく広がろうとする反近代技術の論理と行動。しかし本書は、単なる反技術、自然主義の立場はとらない。技術がそのものの論理において効率性を追求し、ひたすら拡大し続け、その結果、人間の要求をさえ作り替えながら一つの体制、秩序を生みだして、さまざまなひずみをもたらしてしまう技術至上主義の不合理に人はようやく気づき始めている。セキュリティは万全、だけど不安はつのる食、暮らし…、科学合理は安全性は高められても安心はさせられない。では、「安心できる」科学技術とは?
 本書は、近代日本の治水の歴史を批判的に検証しながら、技術を、それが実効化していく地域や風土といった関係性の中に置き直しながら制御していかなければならないことを指摘する。逆に、技術の有り様を具体的に問い続けることで見えてくる地域、社会の姿を展望する。
 大熊孝(河川工学)、内山節(哲学)、鬼頭秀一(環境倫理学)の三人委員会の各氏が、静岡・掛川哲学塾(’97〜’01)、長野・飯山哲学塾(’02〜)での相互触発をベースに新たな「知の作法」を展望するシリーズ。

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